診断士に必要な論理と感情
◆論理と感情
今回も、少し試験からは離れた記事になります!
突然ですが、本当にあまりに唐突ですが、論理と感情は、基本的に矛盾します。
(藪から棒!)
「論理的に考えると高収入で安定している人をパートナーにするべきだと分かっていても、感情的には不安定でも刺激的な人とパートナーになりたい」
といった具合です。
そして、この矛盾する二つの要素、つまり論理と感情を、診断士は持ち続けないといけません。
論理の重要性については、以前別の記事で取り上げました。
まず、診断士にとって論理というものは非常に重要な要素であり、ベースとしてこれがあるからこそ付加価値が生まれると思っています。
しかしながら、結局どんな施策を考えたって、最後にこの施策を実行するのは企業様の従業員一人一人なんです。
では、一体どうしたら企業様の従業員一人一人に行動をおこしてもらえるのでしょうか?
◆行動を起こしてもらうために
断言しますが、
論理では人は動きません。
「Aという施策を実行すると、御社はV字回復します。Aという施策を細分化したところ、XさんはB, C, Dの施策をするべき、となりました。Xさん、B, C, Dの施策を実行してください」
もしあなたがXさんだとして、これで行動しようと思いますか?
絶対に思わないと思います。
たしかに、この説明は論理的ではあります。
しかし、最後に人を動かすのは、論理ではなく”感情”なんです。
例えば、全く同じこと(B, C, Dの施策)を、社長から泣きながらこう言われたとしましょう。
「Xさん…!このままだと、うちはつぶれてしまう…。Xさんには、これまでずっっと世話になってきた。とても優秀なことだって知っている。今回、会社を立て直すためにはB, C, Dという施策を実行するしかない…。でも、これができる人は当社にはXさんしかいない。Xさん、申し訳ないが、なんとか力を貸してもらえないだろうか…!」
先ほどと比べて、どのように感じますか?
どちらかというと、まだこちらの方が「頑張ろうかな」と思えたと思います。
繰り返しになりますが、結局、最後に人を動かすのは感情なんです。
診断士には、論理的に考えた上で、感情的に働きかけるという矛盾する行動が求められます。
これも、診断士の面白さの一つなのだと思います。
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