古い過去問は使えないって本当?
私は、受験生時代にこんなことを言われていました。
「平成20年くらいの古過去問題は、今と傾向が違うから勉強にならない!!!」
私は断言します。
そんなことはありません!!!古い過去問も使えます!!
確かに、古い過去問は今とは出題傾向が違います。
特に、一問あたりの文字数が、昔の方が多い印象があります。
ですが、以下のような理由で古い過去問も使用可能です。
①試験テクニックを学べる
たとえ出題傾向が変わっていても、試験テクニックは学べます。
例えば、H21事例Ⅱの第4問を解いたときに、こんなテクニックを獲得しました。
(どこかのタイミングで過去問解説を公開予定です)
第4問
B社はインターネットを使って自社のPRだけでなく地域内外の人々と何らかのコミュニケーションを図ろうとしている。それはどのようなものが考えられるか
解答プロセス
a) 切り口の設定
本設問は切り口の設定が難しいが、今回はテクニック的に切り口を設定する。
制約条件は以下のように解釈できる。
1:自社のPRだけでなく:自社PRとそれ以外のPR
2:地域内外の人々と:地域内(市内)の人々と、地域外(市外)の人々に対して
それぞれの制約条件で2個の切り口が想定され、合計2×2 = 4通りの切り口が設定できる。
これをマトリクスで表すと以下のようになる。1の「それ以外のPR」については、8段落を根拠に「地域PR」とした。
この表を埋めていく形で解答を考えるとモレ・ヌケを防止できる。
地域の人々に対して | 地域外の人々に対して | |
自社PR | A | B |
地域PR | C | D |
b) 解答骨子
上記の表 1のをもとに解答骨子を仮作成する。合計で150文字なため、140文字+マージン10文字として、一か所あたり140/4 = 35文字程度を目安にする。
「地域内について、①~で自社PRし、②~で地域PRする。地域外について、①~で自社PRし、②~で地域PRする。」
これは、過去問が古くなっても関係ありません。必ず、何か得るものはあります。
②ふぞろい活用可能
最近、ふぞろい10年データブックという本が発売されました。
この本には、H19年からH28までの10年分の採点基準が掲載されています。
2次試験の難しさの1つは、正解が公表されないということにあります。
ふぞろいは再現答案を収集・分析することで、論理的(統計的)に解答を導いています。
このふぞろいを活用できるというのは、模擬試験等にはない大きなメリットです。
みなさん、古い過去問が使えないなんてことはありません。
積極的に過去問を活用していきましょう。
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