診断士学習のKPI

◆KPI: Key Performance Indicator

KPIというのは、経営の世界ではとてもメジャーな用語です。

ですが、なぜか診断士試験では登場しません。

そこで!

KPIの概要の説明と、診断士学習への応用方法を説明します。

KPIとはKey Performance Indicatorの略であり、日本語では重要業績評価指標と訳されています。

例としてよく挙げられるのは、営業販売による売上の増加方法です。

企業としての目標は、売上を増加させることです。しかし、営業に対してただ「売上を伸ばせ」といったところで、売上は増加しません。

そこで、売上を増加させるために必要な行動を、数値にして目標として設定します。

これを、KPIといいます。

◆KPI設定の具体例

では、実際にKPIを設定してみましょう。

「売上=客数×客単価」であらわされます。

ここで、仮に「客数=訪問回数×ヒット率10%」としましょう。

10人のお客様を獲得したければ、100回訪問すればよいことになります。

つまり、客数を増加させるためのKPIは、

訪問回数であり、この場合の目標数値は100回になります。

KPIの設定において重要なことは、目標を多く設定しすぎないことです。

上記の例で、例えば商品ラインナップが少なく客単価向上が難しいのであれば、KPIは訪問回数(客数増加)のみで問題ありません。

客数を増やせば、目標売上が達成されるためです。

◆診断士試験へのKPIの適用

さて、診断士試験にも、このKPIを適用してみましょう。

最終目標は、もちろん合格です。

合格=学習時間×密度

と仮定します。ここで、学習時間をさらに分解します。

学習時間=朝の学習時間+夜の学習時間

夜の学習時間は、残業の問題等で確実に時間を確保することが難しいです。そこで、朝の学習時間を確保することを考えます。

ですが、営業の例と同じで、ただ闇雲に「朝起きて勉強する」と決めたところで、これは達成されません。

そこで、「何をすれば、実際に自分は朝起きて勉強するか」を考えます。

私の場合は、次のようになります。

朝の学習時間=前日の睡眠時間最低6時間+前日の飲酒量1杯以内

深酒すると、朝寝坊する確率がぐんとあがります。(私だけ?)

この場合、KPIは睡眠時間6時間と飲酒量1杯以内

になります。

もちろん、このKPIをさらに分解することもできます。

どこまで分解すればよいかというと、「自分が具体的アクションをとれる」かつ「成果に結びつく」ところまでです。

細かさというのは重要ではありません。

診断士の学習に限らず、目標を設定するときは、KPIをセットで考えてみると良いでしょう。

これにより、ただ目標を掲げるよりも、目標を達成しやすくなります。