中小企業診断士の2次試験には、当然、1次知識が必要
「2次試験に合格するには、1次知識が必要なのは当然」と思われるかもしれません。
そう、当然のことです。
しかし、それができていないことがあります。
2次試験の点数が伸びない原因が「1次知識の欠如」だった場合、この欠点は意識しないと見つけにくいためです。
コンテンツ
試験テクニックを私見テクニックに改悪していないか
2次試験は、「1次知識や白書の時流を応用できる力」と「2次試験のテクニック」の両輪が必要となります。
テクニックや解答プロセスを磨くことは大切です。
受験校の2次試験特化コースは、テクニックを教えることに力を入れているところが一部あります。
受験校は当然ながら、1次試験を合格した人にターゲットを絞っているため、
2次試験のテクニックが中心になっても不思議ではありません。
テクニックは、2 次試験の本質をとらえるノウハウを抽出し、誰でも使えるようにしたツールのようなものです。
問題なのは、それを受けてテクニックのみを重視する受験生です。
または、テクニックを改悪したままにするケースです。
テクニックだけをマスターした受験者が2次試験の本質をつかめずに行き詰ってしまいます。
2次試験のテクニックが不足していると考え、さらにテクニックが”変な方向”に改悪されていきます。
ホントは1次知識や白書の内容が不足しているのに気づかないため、もちろん結果がでません。
改悪が直されることもありません。
ここで1次知識が必要と強調しておきたい理由です。
そして私が陥った罠です。
課題設定のときに1次知識や白書の理解が不足していないかを見直すことをお忘れなく。
![](https://i2.wp.com/shindanshi.go-kaku.biz/wp-content/uploads/2020/03/tech_honshitu600.png?w=750&ssl=1)
分析力は知識がないと身につくはずがない
与件文をいくら眺めていても、丁寧に読んでも、解答はでてきません。
その企業が進むべき「あるべき姿」を描くには、その与件文を分析することが必要になってきます。
その際に求められるのが、中小企業診断士としての知識です。
たとえば、「中途採用」について考えるとき、何もしらなければ何も語ることはできないのです。
一般的には、「定期採用時以外に年度の途中に行う社員などの採用」と答えるでしょう。
人事担当者なら、もっと詳しく話すはずです。
受験生は、企業の文化、スキル等に対するメリットを想起しようとすると思います。
またメリットだけでなく、デメリットも想起しようとするのではないでしょうか。
物事は1つです。しかし、知識を持っていることで、発生する複数の効果を分析することができます。
これが「多面性」「論理性」につながってきます。
またその逆も可能です。複数の面から分析して、グループ分けし、あるべき姿を導き出すことができます。
分からないかもれいない例題
ちょっと変化球な例です。次に列挙した言葉をグループ分けして、名前をつけるとしたらなんでしょうか?
・マトリョーシカ
・川相昌弘
・つばめ
・こまち
・井端弘和
・栗山巧
・マリーゴールド
・はやぶさ
・ハルノヒ
・篠塚利夫
・つばさ
・ジェニファー
簡単にわけると「漢字」「カタカナ」「ひらがな」の3グループでしょう。
もう少し知識があると次のような分類になります。
「プロ野球の2番打者:川相昌弘・井端弘和・栗山巧・篠塚利夫」
「あいみょんの楽曲:マトリョーシカ、マリーゴールド、ハルノヒ、ジェニファー」
「新幹線:つばめ、こまち、はやぶさ、つばさ」
分かるはずがないと思いませんか?
2次試験も同様だと思います。1ジャンルだけではなく、複数の知識が求められています。
経営を学んだ人しかわからないことが出題されています。
私見テクニックの達人
私見テクニックの達人になってないでしょうか。自分の決めたルールは、本当に正しいのでしょうか。
80分という時間内に適切に分析し、解答を導くためにはテクニックは必要です。
ただし、テクニックだけに集中していないかということです。
次のことをしてないか注意してください。
・自分の課題を見つけることなく、新しいテクニックを追加する
・1次知識が不足していることをチェックしていない
・テクニックのみを鵜呑みしている
これをやってしまうと、合格できないループに陥ります。
受験生同士で意見交換する時に
「これは強調表現だから解答に使う」
「”しかし”と逆説なのでこれは大切」
とか言っていませんか?
ここで止まっていては、まったく意味がありません。
社長が「しかし・・・」といった言葉はすべて重要なんでしょうか。
聞き耳は立てますが、その言葉をしっかりと分析する必要があります。
あくまで気づきの一つです。あと一歩踏み込んでください。
しっかりとした一次知識によって生まれる多面的な分析・論理力が
2次試験のテクニックで動くことで、大きな武器になるはずです。
なお、2次試験の勉強法の指針としては動画も公開しています。ご利用ください。
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