【事例Ⅱ】知識・新しいデジタル財について

インターネットの特性を活かして、プロモーションやチャネル戦略にWEBサイトやSNSで活用する事例が多くなってきました。 さらにR01の1次試験では、商品に関してデジタル財が出題されています。 デジタル財について主要なところをチェックしておきます。

デジタル財の特徴

デジタル財は、音楽や映画、ニュースといった情報コンテンツとソフトウェアのようなデジタル情報を表したものです。有形財と比べて、「非排他性」「複製可能性」「非空間性」の3つの特徴があります。

❶ 非排他性

複数の人が同時に使用することができ、何回使用しても劣化せず、価値が変わることがありません。

❷ 複製可能性

増産するのに限界費用がほとんどかかりません。規模の経済が大きく働きます。デメリットとして、海賊版で価値を脅かされやすいということです。

❸ 非空間性

実態がないため保管するための物理的スペースが不要です。また、インターネットを通じて世界中に転送することが可能です。

デジタル財へ転換することの効果

今までの商品やサービスをデジタル財変換することで、新たな機会をとらえることができます。

たとえば、本やDVDをデジタル化することで、販売チャネルの開拓や配送は不要になります。
学習塾では講義をデジタル化することで、教室の定員を緩和(時期集中性への解決)や有名講師の授業を多人数に受講してもらうことができます(品質の均一化により異質性の解決)。

【ターゲットを選択する時の6Rで主に緩和されるもの】

Realistic scale(有効な規模)  
Rank(優先順位)  
Rate of growth(成長率):  
Rival(競合):  
Reach(到達可能性): 非空間性により到達可能性はネットにより大きく広がる。
Response(測定可能性): (ネット上のアンケート等で容易に反応を得ることができる)

【サービス財の特徴で主に緩和されるもの】

無形性  
異質性 1対多人数でサービスを提供できる。
生産と消費の同時性  
不可逆性  
非貯蔵性 デジタル財とすることで在庫空間なしで保存できる。
需要の時期集中性 デジタル化することで顧客の好きな時に使用できる。

デジタル財のカスタマイズ

カスタマイズは、商品・サービス、もしくはそれに付随する機能を個人用にカスタマイズすることです。

個人的な例ですが、Amazon music を例として挙げます。Amazon muisc は、プライム会員向けに音楽を提供するサービスです。好きな音楽を集めて”プレイリスト”という形で保存できます。これもカスタマイズの一つです。

カスタマイズの効果は2つあります。

  • 顧客ニーズに合わせた商品・サービス提供で満足度が向上する
  • 自分用にカスタマイズされているため、スイッチングコストが高まる

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