事例別!よくある失敗例~事例Ⅰ
事例別に!よくある失敗例を!解説します!!!
まずは事例Ⅰについて。
■事例Ⅰ
⇒「人事・組織の視点を無視してしまう」
事例Ⅰのよくある失敗例は、「人事・組織の視点を無視してしまう」ということです。
「事例Ⅰの点数が伸びない!!」とか、「事例Ⅰがニガテなんです…」という人にありがちなパターンです。
どういうことか解説します。
例えば、以下のような設問を考えてみましょう
設問:A社が今後も安定した売上を維持するために必要な施策を、中小企業診断士として助言しなさい。
これに対して、失敗解答と成功解答は以下のようになります。
答え(失敗例):顧客リストを作成し、DM送付してリピート客を増加させる。これにより安定した売上を実現する。
答え(成功例):ベテラン営業マンのスキルを文書化し、OJTや研修により技術承継を図る。これにより安定した売上を実現する。
この2つの違い、分かりますか?
そうです、失敗例では、「人事・組織」の視点を無視して、マーケティングの視点で解答してしまっています。
これに対して、成功例では、しっかりと「人事・組織」の視点を意識できています。
勿論、どちらも「安定した売上の維持」という点では間違っていません。しかし、事例Ⅰは「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」なんです。
この視点を考慮すると、先ほどの失敗解答がなぜ失敗解答なのかがわかるはずです。
但し、ひとつだけ注意点があります。
それは、”人事・組織の視点を強く意識するのは施策を聞かれた時だけ”ということです。
例えば、あなたが人事部長だとしましょう。
この時、”売上増加の施策”を聞かれたら、きっと人事・組織の視点で答えると思います。
でも、会社の強みを聞かれたら、きっと人事・組織の視点を超えて、全社的な強みを答えると思います。
例えば、「うちの強みは他社を圧倒する技術力なんだよね」といった具合です。
つまり、事例Ⅰだったとしても、強みについては、人事・組織の視点を持ちすぎない方がよいということになります。
この、事例Ⅰでよくある失敗例を抑えて学習すれば、事例Ⅰが得意科目になること間違いありません。
2次試験まであと少し。頑張りましょう!!!