”お手入れ”大変な診断士資格 ~スキレットとの共通点

スキレットとは、皆さんご存じのように鉄のフライパンです。

こんなものと診断士が、なぜ繋がるのでしょうか?

◆スキレットの “お手入れ”

実は、私はスキレット愛好家です。家に2つもあります(大と小)。

そして、スキレットは手入れが大変です…。料理をしたあとにスキレットを洗って、火にかけて水分を飛ばして、最後に油をぬらなくてはいけません。

スキレットは、このようにお手入れは大変ですし、更にそれだけでなく扱いも難しいです(気を付けないとすぐに焦げます)。

しかし、正しく使用すればものすごく長持ちで、長く使えば使うほど丈夫でこげつかなくなっていきます。

◆中小企業診断士資格の”お手入れ”

さて、一方の診断士の資格はどうでしょう?

診断士資格は、合格後に定期的に”お手入れ”が必要になります。資格を維持するためには、2つの要件をクリアしなければいけません。

①専門知識補充要件

以下のいずれかを合計して5回以上の実績を有すること。

 1)理論政策更新(理論政策)研修を修了したこと。

 2)論文審査に合格したこと。

 3)理論政策更新(理論政策)研修講師を務め指導したこと。

②実務要件

以下のいずれかを合計して30日以上行ったこと。

 1)診断助言業務等に従事したこと。

 2)実務補習を受講したこと。

 3)実習、実務補習を指導したこと。

https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/shindanshitetuduki02_03.htm#saitouroku

いやー…、めんどくさい”お手入れ”ですね(笑)

更に、診断士試験は独占業務がありません。つまり、”お手入れ”が大変なだけでなく、”扱いも難しい”のです。(まるでスキレットですね!)

独占業務がないというのは、そのまま読み取ると”何もできない”ということで、裏を返すと”何でもできる”になります。

結局、診断士資格はそれ自体には価値はなくて、どうやって”診断士”であることを活用するのか、自分自身で考える必要があります。

色々と書いてきましたが、結局何が言いたいのかというと、

”診断士資格はめんどくさい”

ということです。

読者様の中に、「オシャレだから」といってスキレットを購入して、駄目にしたことがある人はいませんか?

診断士資格も、これと同じことが起こり得ます。

しっかり”お手入れ”しないと、5年でダメになります。

診断士資格を目指すのであれば、それなりの覚悟をもって臨みましょう。

その気持ちがあれば、この扱いの難しい資格でも、自由自在に扱えるようになるでしょう。