合格者に惑わされるな!2次試験

「勝てば官軍」という言葉が、診断士2次試験にはよ~くあてはまります。

受験生が「~すれば合格できるよ」といっても真剣に聞く人は多くありません。

ところが!!
2次試験合格者が「~すれば合格できるよ」というと、多くの受験生は
「な、なるほど!!さすが合格者!!」となってしまいます。

診断士2次試験では模範解答が公開されないため、受験生全員が拠り所を求めてさまよっています。

そして、この時に「合格者の言うことは正しい」という考えるのは妥当ですし、そう思うことで拠り所ができて安心するのです。
ちょうど、占い師に救いを求めるようなものだと思います。

勿論、拠り所ができて安心して学習できるのであればそれは良いことですし、合格者の助言は非常に参考になります。

しかし、一つだけ注意しなければならないのは、
「たまたま合格した人は一定数存在しており、その人の助言を真に受けない」
ということです。

2次試験では模範解答、すなわちゴールがどこにあるのかを試行錯誤しながら見つける必要があるということを、以前に説明しました。(受かる人と落ちる人)

この時、
「何も考えておらず試行錯誤もしていないけど、たまたま進んだ方向がゴールだった」
ということは一定の確率で生じます。

そして、この合格者たちは
「自分の信念や学習方法が合格するために必要なことだったんだ!」
と思い込みます。

このような合格者の意見を真に受けてしまうと、合格は残念ながら遠ざかります。

例えば、次のような助言です。
「出題者の意図を読み取れば合格できる」
これについては、以前別の記事でも取り上げました。(出題者の意図って読み取れるの?)

このような論理的でない助言を、合格者の助言だからと安易に信じてはいけません。

診断士試験を学習する上で、たくさんの助言を得ることになると思います。
そして、拠り所が欲しくなる気持ちも分かります。

ですが、どんな助言でも必ず一度は自分の中で咀嚼し、納得できたものだけを取り入れるようにしましょう。
合格者に惑わされてはいけません。

(もちろん、本記事も例外ではありません)