中小企業診断士試験の勉強時間を増やすのあきらめました。

「どうやって勉強時間を確保してるんですか? 仕事を早く終わらせても、体力と気力がもたないです」という悩みがあると思います。

社会人になったら、仕事や家事にも時間を割かないといけない。

仕事を早く終わらせるほど器用ではない。2次試験は試験時間の80分間が一つの勉強単位になる。疲れた脳では、気力も体力も続かない…。いつしか、勉強時間が少なくなっていく。

資格試験のノウハウ本を読んでみると「仕事や家事の時間を短縮しましょう、不要な時間を勉強時間にあてましょう」と書いてある。

おお、なるほどなぁ!…とはならない。1,000時間以上といわれる勉強時間の確保は大変。

そのため、勉強時間を確保するのはあきらめます。

「 勉強時間」ではなく「学習量」を担保するという視点ではどうでしょうか?


実際におこなった4つのポイントを以下に書きます。

中小企業診断士試験の学習量1:聖域を作る

前提として「学習量」=「勉強時間」×「学習品質」として考えます。

学習を行うにあたって、勉強のしやすい環境を整えることを考えてみます。
ざわざわとしているところがいいのか、静かなところがいいのか、朝がいいのか、夜がいいのか、人によって様々です。

例えば、以下の観点では、どのようなところが「勉強のしやすい」環境でしょうか?

  • 時間帯(早朝・昼・夜・深夜)
  • 周りの音
  • 食事・おやつ
  • 飲みもの
  • 音楽
  • ルーチンの有無

私の場合は、会社帰りにファーストフード店で勉強することがあります。

周りの音は、ザワザワして雑音がある方がやりやすいし、飲み物は珈琲(ホット)がいいです。

ルーチンは、問題を解くときに必ず○○をするといったものです。ルーチンがあると勉強モードになりやすいという人もいると思います。

中には少量のお酒を片手に事例問題に取り組みという人もいますし、これは人それぞれで正解はありません。

自分に合った環境がないようでしたら、実際にテストして探してみるといいと思います。
最強の勉強環境という“聖域”ができると、集中力がアップします。
そして、学習品質は向上し、結果として学習量がアップします。
テレビをみながら、ゆるゆるの集中力で2時間行うよりも、“聖域”で1時間勉強するほうがいいです。

続けていると“聖域”にはいることで、スイッチが入り、疲れていても勉強モードに一気に切り替わるようになります。

中小企業診断士試験の学習量2:聖域を拡張する

“聖域”の欠点は、“聖域”がないと勉強できないという状態なることです。これでは、勉強時間が減少してしまいます。次は、聖域を拡張します。

“聖域”の拡張は簡単です。一つは、聖域に入るきっかけを作ることです。

例えばいつも勉強前に珈琲を飲んでいたら、珈琲を手元に置くと、ここからは“聖域”と仮想します。
毎回勉強初めに音楽を聴いて始めるといったことも一つの方法です。
ありとあらゆる場所を、いつもの勉強場所と仮想することができます。

電車の座席という悪い環境であっても、集中力を高めることができるようになります!

人にもよりますが、もっと簡単な方法としては、チェーン店を聖域とすることです。

カフェやファーストフード店では、同じ食べ物、同じ飲み物、同じ音楽が提供されることが多いです。全国チェーンならば、全国に勉強できる聖域を作ることができます。

聖域の仮想化と多店舗化で「学習時間」を担保することができます。

中小企業診断士試験の学習量3:隙間時間を活用する

よくある話ですが、隙間時間を使うことで勉強時間を確保します。1次試験では、最小単位が1問ですから、5分もあれば1問といて勉強することができます。私も1次試験は隙間時間を活用して勉強時間を確保していました。

2次試験になるとこれが難しい。筆記試験なので、机に向かって書くまとまった時間が欲しい。勉強時間が伸びない!

受験生当時、ある合格者の方に聞いたところ、答案の添削をいつも持ち歩き、添削のコメントを隙間時間に見直していたそうです。

2次試験の場合、問題を解いた満足感と点数がでたことの達成感で添削コメントを見て課題の洗い出しがおろそかになります。
それを隙間時間に入れ込んだわけです。私も真似していました。

朝の電車で見直して、課題をチェック。夜に事例問題に取り組むという流れができます。隙間時間の活用時間は減少したもののPDCAの一貫した流れができ、勉強品質が向上しました。

2次試験でも隙間時間を活用できるものを見つけて、活用できるものは活用していきます。

中小企業診断士試験の学習量4:ロットサイズを変更する

1次試験は、1科目数十問で構成されますが、最小単位が1問です。

ロットサイズを小さくすることで学習時間を短くでき、小回りが利きます。

2次試験は80分が最小単位になります。まとまった時間をとりたいな~と思います。

ある合格者の人は、1日3事例を解いていました。普通なら3事例×80分で240分です。

しかし、その人は1事例を60分で解いていました。3事例×60分で180分です。

普通の感覚では240分。それと比べて、60分も短いのです。
80分が最小ロットサイズというのは思い込みでした。

さすがに、60分は無理がありますが、75分に設定するは出来そうです。

3事例で15分の短縮になります。勉強時間は減っても、事例数は減りません。少し時間は一次知識の補完や見直しに回せます。

実際の本試験でも5分の余裕ができるため、頭が真っ白になる、見直したら書き直したい、という不測の事態に備えることもできます。

学習量を確保するとともに本番にも備えることができます。

2次試験まであと100日ぐらいです。
勉強時間はあきらめても、学習量はあきらめないで。